8月の終わりは、涼しい日が少し続きました。気温差が激しく、風邪などひかれた方もおられると思います。暑さはまだまだ続きますので、引き続き熱中症に気をつけてください。
8月24日の土曜日に松戸市民会館で、昨年に続き第2回目の在宅医療の集いが開催されました。松戸市は全国でも有数の在宅医療が盛んな地域で、在宅医療に積極的に取り組む医療機関が多く、松戸市在住の方であれば、在宅医療を受けるのに困ることはありません。今回の集いも、松戸市医師会、歯科医師会、薬剤師会などの共催による開催となりました。
サザエさん一家の30年後、80歳代となった波平さんが肺がん末期になったという想定で、医師や歯科医師、薬剤師、看護師の立場で何ができるのかという内容のシンポジウムでした。私は医師の代表としての話でしたが、がんというのは実はご自宅での看取りが比較的容易であるという話をしました。その理由は、期間が限定されており、自立している期間も長く、最後まで意思疎通をすることができるからです。がんと聞くと、大変だろうと皆様は思われるかもしれませんが、実はそうでもないのです。また、御自宅でご家族の看取りをされた方の報告もあり、非常に感動的な内容でした。
在宅医療など考え方はぜひ一度当院までお問い合わせください。当院には相談員もおりますので、診療時間内であればいつでも相談することが可能です。皆様のお役に立てることが少しでもできれば、我々の本望とするところです。
暑い夏が始まりました。今年も、かなりの酷暑になりそうです。みなさん、脱水にはくれぐれも注意をして、こまめに水分補給をしてください。7月13日に大阪のリバーサイドホテルで、在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワークプレ大会が開催されました。タイトルは「地域包括ケアと在宅ケアを支える診療所市民全国ネットワークの役割」です。今回、私の役目は「地域包括ケアと診療所市民の役割~今できていること」という演題名での基調報告でした。当院は開院して21年目ですが、実は全国ネットも今回が20回目の全国の集いであり、当院は全国ネットとともに歩み育ててられてきました。
全国ネットはいまだ在宅ケアや多職種協働が世の中に認知されていない時代から、在宅ケアを志す診療所医師達が本音で語り、お互いの悩みを相談しあう会として発足しております。第一回の大会から参加をしておりますが、この20年の在宅ケアを巡る世の中の評価は大きく変わりました。わが国自体が少子高齢化で変わっており、世界一の超高齢社会となっております。経済界では失われた20年といわれておりますが、介護の世界では実り多き20年といっても差支えないでしょう。それほどわが国介護レベルは上がっております。きめのこまやかさでいうと、世界で一番良い介護をしていると自負しています。もう少し地域医療の観点から、前途多難なわが国の行く末を見守ってゆきたいと思います。
梅雨に入り、雨の多い日が続いています。また、突然の豪雨などもあり、わが国の気候は温暖化の影響で温帯モンスーンから熱帯雨林に変わったようです。医療法人実幸会の会計年度は6月で終了します。おかげさまで、本年度も黒字を維持することができました。当医療法人は開業以来一度も赤字を出したことがなく、20年間黒字が続いております。職員数が増えることで、経営リスクも高くなるのですが、当院は意識の高い職員が多く、この厳しい環境の中でもなんとか優良経営を保っております。会社でもそうですが、元気の源は何といっても、経営がうまくゆき黒字を出すことだと思います。そのことにより、いろいろな社会貢献にも費用を捻出できます。
今月よりは、これまで介護施設として使っていた金木犀を、生活困窮者等のシェルターとして使うべく準備も進めております。超高齢化社会を迎えているわが国では、医療機関といえども、地域に何ができるのかを問いながら地域活動を進めてゆくべきであると思っています。
6月末に岡山に会議に出かけたときに、久ぶりに倉敷によってきました。以前にもまして、整備されており、美しい町並みを楽しんできました。
5月の終わりには、暑い日がつづきました。皆様、いかがお過ごしですか。
5月の連休は、毎年恒例の国際アルツハイマー病会議に参加をするために、カリブ海に浮かぶ島国のプエルトリコに行ってきました。直行便がないので、ニューヨークで乗り換えですが、約18時間かかる長い旅路です。時差は13時間、ちょうど昼夜逆転です。この時差と長時間の飛行で少々参りました。プエルトリコの首都サンファンに3泊し、カリブ海まで行ったので帰りにニューヨークで一晩してきました。プエルトリコも海からの風が気持ちよいところでしたが、ニューヨークも眠らない街を堪能できました。ニューヨークでは、ステーキを食べてきましたが、料金も安く量もべらぼうに多いのですが、正直言って日本のステーキのほうが断然美味しいことは間違えありません。日本食は健康的で美味しいです。和食が世界遺産になっただけのことはあります。
アルツハイマー病国際会議は2004年の日本の京都大会から毎年参加をしており、世界中いろいろな場所に行けるので楽しみにしております。ちなみに来年はオーストラリアのパースです。
当院は松戸市からの委託事業で、在宅医療拠点事業を行うことになりました。24時間体制を確立して、松戸市内であれば誰でも在宅医療を受けられるように、地域包括ケアシステムの完成を目指してがんばります。
寒暖の差はありますが、だいぶ温かくなってきました。皆様、お変わりなくお過ごしのことと思います。
4月より医療報酬改定の影響で、施設の訪問診療を一日一人の利用者の方だけ診ないと、診療報酬が4分の1に減らされるため、施設に訪問する回数が極端に増えました。ほぼ毎日医師が各施設に訪問しているため、施設の臨時往診だけを行うことは減っています。定期訪問の時に臨時往診を行うことができるからです。施設の看護師さんなどは入れ替わり医師が来るので大変にはなりますが、利用者の方にとっては良い仕組みです。
先月も書きましたが、地域包括診療料も新設されました。高血圧、糖尿病、脂質異常症、認知症のうち2つ以上の病気で治療している方が対象ですが、当院が主治医として24時間電話対応や、時には薬剤投与、訪問看護などを行うという設定です。月に1503点という包括化された点数が設定されており、CT検査などしない限り、これ以上の費用はかかりません。これも非常に便利で安心できる制度ですから、ご希望の方は受付まで相談してください。
写真は松戸市医師会在宅ケア委員会が、千葉県医師会の高木賞をもらった時の記念写真です。松戸市医師会の在宅ケア委員会は長い伝統があり、地域ケアの推進に向けて良い仕事をしています。現在も、医師会の委員会に、歯科医師会と薬剤師会の幹部が出席をして合同で毎回会議を開催しています。全国的にも珍しく、まさに多職種協働の先駆けです。
診療所の前の桜が開花しました。4月は小金原の住人にとっては、桜の花が楽しめて一年で一番良い季節です。
4月から、消費税が上がりますが、診療所で払う医療費も少し上がります。初診料や再診療だけでなく、地域包括診療料という新しい保険点数もできました。これは、高血圧、糖尿病、脂質異常症、認知症の4つの疾患のうち、2つの病気で当院にかかっており、当院がかかりつけ医となっている方が対象です。このような方には、24時間電話でのお問い合わせや、健康相談、何かあった時の投薬や他院への情報提供書作成など、かかりつけ医として当然しなければならないことを行います。詳しい内容につきましては、当院受付までお問い合わせください。
また、外来の診察予定も若干変更があります。私の外来が火曜日の午後の一コマ増えます。午前の外来も、常勤の医師を主とした外来体制となり、非常に充実した外来診療ができるようになりました。
奄美大島での診療所・市民ネットワークの写真を貼付しておきます。私はあまり飲めませんでしたが、焼酎が美味しかったです。
4月から新しい、職場、学校等、旅立ちの方が多いと思います。健康に気をつけて元気ですごされてください。
寒い日が続き、インフルエンザの流行も始まっておりますが、皆さまお変わりありませんか。私は1月生まれであり、先月還暦を迎えましたが、気持ちはまだ40歳代ですので、身体の続く限りがんばります。
1月19日に東京八重洲ビルで、在宅ケアを支える診療所市民全国ネットワーク東京プレ大会を開催しました。今回は地域包括ケア研究会の座長で慶応大学教授である田中滋先生に「地域包括ケアの目指すもの」という演題名で基調講演をしてもらい、その後に当院の和田忠志先生や、松戸市で宅老所「ひぐらしのいえ」を運営している安西順子さん等と「地域包括ケアの進め方」という題目でシンポジウムを行いました。
地域包括ケアは言葉が先行をして、何をどうしたらよいのかがなかなか見えてきません。田中先生からは、これまで誰も経験をしたことがないことを行ってゆくのだから当然のことであり、地域の特性に合わせて進めてゆけば良いこと。そして、地域包括ケアの完成図は全て同じになるとのお話を頂きました。特にこのシステムのキーとなるのは、団塊の世代であり、この世代の力を地域に還元してゆくことが必要で、そのパワーは充分にあると話しておりました。私はポスト団塊の世代ですが、団塊の世代の皆さんと一緒に地域づくりをしてゆきたいと考えております。よろしくお願いします。
新年明けましておめでとうございます。
今年は年男で、還暦を迎えます。2年前から始めた散歩を続けているおかげで、体力・気力とも充分にあり、まだまだ現役で働き続けるつもりです。
昨年の12月28日には、私が最も楽しみにしているいらはら診療所柔道整復師OB忘年会がありました。今年は取手で接骨院を開業している椎名先生が幹事で、茨城県守谷市にあるそば屋での忘年会でした。この店がすごいそば屋で、古い日本屋で看板もなく、床はコンクリート打ちっぱなし、壁は土の塗り壁、天井が高く昔ながらの裸電球という、何とも懐かしい店構えです。そば屋ですが、練炭コンロの炭火焼で、素材が素晴らしく良いので、味付けは塩と醤油だけで充分でした。もちろん最後に出てきたそばも絶品です。完全予約制とのことでめったには行けない所ですが、又機会があれば是非行きたいと思っています。
写真は病棟の忘年会と21日の土曜日の夜に流山市で行われたBPSD研究会で当院の相談員の佐々木氏が発表しているところです。最近は夜外に出る機会がめっきり減りましたが、さすがに12月は忘年会など出かける機会が結構ありました。
今年も、一人一人の患者さんに丁寧に対応することを心がけて地域医療を続けてゆきたいと思っています。皆さん本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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師走に入りました。気温は例年程度ですが、夏の猛暑のせいか寒さを感じます。皆さんも風邪などひかぬように、健康管理に気をつけてください。
11月10日に松戸の宅老所である、「ひぐらしの家」の10周年のお祝いに参加をしてきました。看護師である安西さんが始めたデイサービスですが、介護事業所の厳しい環境の中良く10年頑張って来られたと思います。安西さんは介護保険事業以外にも、キャンナスといるボランテアナースの会やケア研究会活動などを活発に行っている看護師さんです。利用者の方との距離が近いことがとてもうらやましく感じました。自分ももっと利用者の傍に立てるように努力をして行こうと思います。
台南の友人で現在日本に研修に来ている、許綺玲(シーチーリ)さんが当院を訪れてくれました。しゃぶしゃぶを食べたことがないと話していたので、事務長と一緒に「びわ亭」まで行ってきました。とても美味しいと喜んで食べてくれたので、我々も嬉しくなりました。台湾の方々は親日家で良い方が多く、隣国の友として末長く友情をはぐくんでゆきたいです。
年の瀬はいろいろと忙しいと思います。お薬など切らさないように早めに受診をしてください。しかし、今年は12月31日の大みそかの午前中まで外来診療をいたしますので、急病の際もご利用いただけます。
皆さん、今年1年いろいろとお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。
11月に入り急に寒さを感じるようになりました。今年の夏が暑く、10月でも30度を超す日があったりしたので、余計に寒く感じるのかもしれません。
10月10日から14日まで、イタリアのローマに彫刻家の奥村信之氏を訪ねにゆきました。奥村氏は世界を代表する彫刻家であり、高校の同級生で親友です。何しろ、ローマ法王の彫刻を2代にわたって作っており、その一つはバチカン宮殿の中に飾られているそうです。住まいはローマ郊外で大きな湖のあるブラッチャーノという街で、アトリエはその湖畔にある古代人の残した洞穴の中にあります。そのアトリエを訪ねることも今回の旅の目的の一つでした。
ローマに一泊し、ブラッチャーノに一泊という短時間でしたが、30年間を異国の地で過ごしてきた奥村氏の生きざまに触れることがで、まさに感動の旅路となりました。もう少し年を重ねて時間のゆとりができたら、是非またゆきたいところです。
インフルエンザの予防注射が始まっております。寒暖の差が激しいようですので、早めの準備をしてください。特に予約なく、診療時間内であればいつでも受け付けております
医療法人社団 実幸会
いらはら診療所
TEL.047-347-2231
FAX.047-347-2551